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ボトルレター


今年の2月にランタンフェスティバルで長崎へ訪れた奈良県のS様。

「てがみ屋に行きたかったのだけど、時間が無くて断念しました。

でもどうしても切手のこびと「てがみはと」バージョンが欲しくて。」と

ご連絡いただいたのが縁で、それ以来お手紙とメールでのやり取りをさせていただいております。

S様は本当にお手紙が大好きな方なのですが、

毎回そのスタイルがユニーク。

紙飛行機に切手を貼ったものが送られてきたこともあります。

そして今回、ボトルレター(と言っても郵便局から発送したもの)

が届きました。

外観もさることながら、

お手紙の内容が、すごいものだったのです!!!

(以下、Sさまに掲載許可をいただきお手紙の内容を書いております。)

今から16年ほど前のお話です。

とある秋の日。Sさんにお手紙が届きました。

消印は岩手県宮古・・・誰だろう??

そう、全く知らない方からのお手紙だったのです。

中にはこう書かれていました。

「岩手県の沿岸でメッセージの入ったペットボトルを拾いました。

拾ってきたのは、うちで飼っている犬「コタ」です。」

同封されていた写真にはラブラドールが写っていました。

「うわ!これってもしかして!!」

実は遡ること1ヶ月ほど前の夏のある日、

Sさんはボトルレターをフェリーに乗る友人に託し、

佐渡島沖から日本海に流してもらいました。

「誰かに届いて欲しいな。もしかしたら外国かも知れない。」

そう思って、日本語と英語の手紙を中に入れました。

さきほどの「見知らぬ方からのお手紙」は、そのボトルレターを拾った方からだったのです。

日本海に投じたボトルは太平洋側の岩手県・真崎海岸に到着していたのでした。

【補足】

日本海では対馬海流が北上しています。

その海流に乗って移動したボトルレターが、北海道方面へ行かず津軽海峡方面へ右折。

太平洋に出たあたりで北海道側から本州方向へ流れる親潮に乗って南下。

海流図によると、太平洋の下から黒潮が北上しているのですが

おそらく、親潮と黒潮が混ざるあたりが三陸沖なので、

真崎海岸に流れ着いたと思われます。

ボトルレターを拾ったのはラブラドールの「コタ」ちゃん。

実はSさんも犬を飼っています。それがなんと同じラブラドールなのです!

Sさん家の犬、名前は「ゴン」ちゃんです。

※画像はSさんところのワンちゃん「ゴン」現在は天国で暮しています。

ペットボトルは軽すぎて、海流に上手く乗ることはなかなかないそうです。

(Sさんが海上保安庁に聞いた話によると、100本流しても拾ってもらえることはほぼないとのこと)

そんな中、岸にたどり着き、海岸でラブラドールのコタちゃんが拾ってくれた。

飼い主さんがゴミと思わず中の手紙を読んでくださった。

更にいうと、ボトルレターの手紙に気づいたとはいえ、

差出人がどんな方かも分からない。

そんな見ず知らずの方へお手紙を出すのは抵抗がある方もいるかと思います。

(拾ったご家族は、返事を出すかどうか、家族会議を開いたそうです(笑))

こんな色んな偶然が重なって、出逢ったふたつの家族は、

メールでやりとりをしたり、実際に会ったりしながら、

16年たった今でもお付き合いをされているそうです。

このドラマのような本当のストーリーを聞いて、「てがみはと」はすごく感動しました。

温かい気持ちをおすそ分けしてもらったような、そんな感覚です。

ボトルレター(PET素材)を海に流すことは、もちろん賛否両論あるかと思います。

だけどこんな素敵な出会いを産むなんて、ボトルレターならではのお話。

実際にこんなことってあるんだ!!

読みながら、自分の体温が上がっていくのも感じました。

そして、心がじわーっと暖かくなりました。

お手紙って、不思議な力があると思います。

メールやSNSのような速度はないけれど、

やはり手書き文字には伝わる気持ちってあるんですよね。

そうでなければ、ボトルレターを拾ったご家族も返信しなかったと思います。

こんなお手紙にまつわる「ほっこり話」を教えてくださり、

Sさま本当にありがとうございました。

そして、もしこのブログを読んだ方で「こんな話があるよ!」という方がいらっしゃいましたら是非「てがみはと」に教えてください!!

#たわごと #お知らせ

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