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本の話。大切な人への手紙23通


心がギュッと強くなる本

~大切な人への手紙23通~

これは、TOKYO FM「ゆうちょ LETTER for LINKS」という番組に寄せられた

話をまとめた本で2012年12月に発刊されたものです。

元々、『小山薫堂』さんの本を図書館で探していたところ

検索に掛かった本。

この23通の中にも小山さんの手紙があるからなんです。

23名の有名人が「手紙を書きたい人」とのエピソードを披露し、

最後に短めの手紙が紹介されるという内容です。

23通の中で、私がぐっと来た言葉を、下記に書いてみます。

柔道家 古賀稔彦さん 母へ

引退を母に電話で伝えようとした。

「俺、引退するよ」

すると母は「いままで楽しませてくれて、ありがとうございました。(中略)」と言った。

ドキッとした。胸に衝撃が走った。

感謝されるほど、自分は本当にとことんやりぬいたのか?

自己満足ではない努力をやりきったのか?

おつかれさまと言われて胸を張れるのか、ありがとうと返せるのか?

ーーーーその後、古賀さんは引退を撤回しバルセロナオリンピックで「銀メダル」を獲得。

歌手 ナオト・インティライミさん 先生へ

高校1年生の時、今後の進路を話す二者面談の時、

「ナオト、おまえ、卒業したらどうする?」とマスダ先生は言った。

オレ「音楽で、戦ってみたいと思います」

・・・そういった後

「いや、なりたいひとは何人もいるし、まあ、無理だと思いますけど・・・」と言ってうつむいた。

「まあ、そうだな。」という答えを予想していたら、

マスダ先生はいきなり表情を変えて、こう言った。

「そんなことはないよ、ナオト。いいか、どんなに高く見える壁でも、

目の前まで行ったら、あんがい、自動ドアかもしれないやんけ」

ズキュンと来た。心に石が投げ込まれた。変革が起こる音がした。

ーーーーその後、高校在学中に曲を書き続け、デモテープを850本売った。

歌手 及川光博さん キヨタンへ

僕は、憧れの存在、忌野清志郎さんと何度かご一緒した。

まるでずっと前からの友達のように、ふわっと接してくれた。

気が付くと僕は、真剣に相談していた。

「僕、どうもうまく芸能界になじめないんです。」

すると清朗さんは、こう言った。

「なじんでドースル!ずっと浮いてなさい!」

その後も交流を続け、一緒に楽曲を作る。

「大切なのはさ、なにがしたいかだからさ。

うまく歌おうとしなくていい。カッコつけなくていいから。」と言った。

ーーーー自分の個性は自分で作るもの。

チェリスト 溝口肇さん カルザスへ

僕が十一歳の頃、チェロの神様カザルスと出会った。

モノクロテレビからあふれる、チェロの音色。

悲しい演奏だった。そこにあるのは。とてつもなく大きなメッセージ。

神さまだけが持つことを許される、大きな意志。

僕は30代になり、チェロの演奏の傍ら、楽曲提供などいろんな仕事をしていた。

それなりに充実し、忙しい毎日だった。

・・・ときどき自分がなにをしているのか、わからなくなった。

たまたま旅番組に出演した時、何気なく歩いた街中に

チェロの神様カザルスの博物館があった。

館長が「あなたを、待っていました」と言い、カザルスが

使っていたチェロを出してきた。

僕は、調律もできていない、いにしえのチェロを弾いた。

その音は、まるで十一歳の時に聞いた、メッセージだった。

「ああ、ぼくは、やっぱりチェロが好きだ。」

ひとの心は、波動で響き合う。繋がりあう。

地球上、どこにいても、逢える人には会える。

必要なものには、出逢うことができる。

そんな根拠のない確信が、体中に満ちてきた。

かなりはしょって、要約して書いたつもりですが

長くなってしまいました(笑)

人のことば、それも経験や実感して沸いた言葉は、

人の胸に響くものだと思います。

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